南岳裕史水墨画展 2006
2006.5.2(火)~5.7(日) 洲本市民工房3Fギャラリーにて
皆様、お運びいただきありがとうございます。
田舎のお寺の老僧が我流で描いたものばかりです。
お気付きのところは教えて下さい。
幼い頃の私は講談社の絵本を読むか、絵を描いていたと亡き母の言。
大東亜戦争に敗け日本の国が大混乱であった学習小学校5,6年生時、クロッキーを徹底して学んだ。図工の担当が若き頃の大石可久也先生。
中学3年の時、母方の祖父、京都高雄山神護寺の谷内清巌老師に呼ばれて、京都北野中学校に転校、続いて西京高校に通学の間に京都の文化に啓発されたことが、私にとって大変貴重
な財産となった。(人脈も)
大学は寺の後継者として高野山大学に入学、真言密教と共に佛教芸術、特に仏像彫刻史をテーマとして学ぶ。昭和33年卒業後、自坊潮音寺副住職となり淡路島での生活に戻り、青年団、野外活動、リクレーション活動から、県ユースホステル潮音寺ペアレントを勤めるも、38年住職である父の発病から寺の法務が忙しく、全ての時間を檀家廻りに当てざるを得なくなる。
40才を過ぎて、ある老婦人にすすめられ、一人で楽しむ趣味を持つことに思い到った。お寺には紙と筆と墨がある。イタヅラ書きを始めた。(尚、結婚後20年間私が絵を描く事を妻は知らなかった。)お寺の仕事は忙しい時は無茶忙しいし、暇な時は1日ボーッと何もなしの両極端。不規則この上ない状態。
しかし、いつの間にかイタヅラ書きが溜まり皆様に御覧いただく事となり恐縮至極。
南岳裕史(なんがくゆうし)
昭和10年5月24日生れ。 70歳
高野山真言宗潮音寺住職
高野山現任本山布教師 弘教 権大僧正